ep.18
トークでの会話を文章にしています。ご了承下さい。
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家に帰る。先程まで機嫌の悪かった桃華も何でもするから機嫌を治してくれと言ったら一瞬で治った。解せぬ。
「何してもらおうかなー」
「…何でもするとは言ったけど、無理な事させるのはやめてくれよ?」
「流石にそんなことはさせませんから、大丈夫です」
桃華が俺に何をさせようとしているのか少し怖い。テレビを見て待っていると、何をして欲しいか決まったようで宇津さん、と話しかけてくる。
「えーとですね…… ゴールデンウィークに二人で遊びましょう!」
「別にいいけど… そんなんでいいのか?」
「いいんです。じゃあ、決定ですね!」
もう少し意地悪な内容を出してくると思っていたので少し驚く。友達のいない俺としてはただ暇になるだけだったゴールデンウィークに予定ができるのはありがたい。
嬉しそうな雰囲気を漂わせながら家事をしている桃華を見て微笑む。別に二人で遊びたい、ぐらいのお願いなら普通に言ってくれれば遊ぶのに、と思う。
(まぁ、桃華も嬉しそうだし、ゴールデンウィークとは別で二人で遊ぶか)
さりげなく後から桃華に行きたい場所聞いとくか、と思いながら桃華の元へ行き家事を手伝った。
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桃華が学校に通い始めて二日目?桃華と一緒に家を出て何気ない会話をしながら通学する。今日は村田と途中では出会さず、テンションの高い奴がいないおかげか、ゆっくりとしている。
橘さんにおはよ、と言って席に着く。特にすることもないのでいつものように授業が始まるまで音楽を聴く。
目を瞑っていると通知音が鳴った。誰からだ、と見てみると”静さん”の文字。
静 : 助けて〜;;
宇津 : 急にどうしたんですか?
静 : イラストの締め切りを忘れてちゃって…
宇津 : えぇ、ヤバいじゃないですか
静 : だから、少し宇津君に少し手伝って貰いたいなぁ ……なんて
宇津 : 別にいいですけど… 俺、絵とか描けないですよ?
静 : 大丈夫!絵っていうより、家事のほうをやってもらいますから
宇津 : 分かりました。放課後でいいですよね?
静 : 頼んだのはこっちだから時間は任せます。一応ちゃんとお金も出します
俺 : えっ、別にお金は大丈夫ですよ?お手伝い感覚でやらせてもらうんで
静 : それは、私が納得しないのでダメです。それじゃあ、今日の放課後よろしくお願いしますね
急遽放課後の予定が決まってしまった……前に静さんと話した時より話し方がやけに砕けていた。こっちが素の話し方なのかな、と思いながら放課後に予定が出来たから先に帰っててと桃華に伝える。
「はい分かりました。でも、何の予定ですか?委員会がある訳でもないでしょうし…」
「急に知り合いを手伝う事になったんだよ。多分早めに帰れると思うけど…」
静さんを手伝うとそのまま言ってもいいのだが、何となく言ってはいけない気がしたのでやめる。
橘さんがそれなら二人で部活を見に行こうと、桃華に言っているのを横目に席へ戻る。
何気に初めて女の人に家に呼ばれており、相手が静さんほどの美人という事もあって胸をざわつかせながら放課後を待つのだった。
トーク形式の文は書いてる側は楽しいんですが、読み手の好き嫌いが分かれるのが悩み所です
レビュー•感想•評価お待ちしております。
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