第71話浦和 大久保のケヤキ

71 浦和 大久保のケヤキ


志木からバスに乗って埼玉大学で下車し大久保のケヤキに会いに行く。


少し迷ったがケヤキの木はすぐに見つかった。


細い道のすぐ脇の狭い敷地にはみ出すようにケヤキの木が立っている。


エッこんな所に!というような狭い場所だ。


ケヤキのすぐ前には石の鳥居があり、まるでケヤキの木が


ご本尊のようだ。


ケヤキの主幹の真ん中は落雷にやられたのか真っ黒である。


おそらく中は空洞だろう。


長年の風雪に耐えて生きて来た証のように幹はこぶが出来たり


くぼんだり、穴が開いて居たりしている。


それでもケヤキの木はこの狭い敷地の中で頑張って生きている。


枝は道隣の家の窓に届きそうなくらいに伸びていて


まだまだ元気だ。


幹の色々な面が私に描けといって居る。


大きな紙を広げて3面を描く。


スケッチ用の紙ではないので彩色は出来ないが


後で布絵をする為の下絵になる。


さっそく、布絵にした時の絵が頭に浮かぶ。


こんな街中にあるのが不思議な位の大きな樹だった。


排気ガスに負けずに長生きしてもらいたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る