第8話越生の梅

 ⑧越生の梅


  越生は近いのに最近はあまり行かないし、行ったとしても


スケッチはしない。


いつでも行けると思うからだろうか。


越生は高低の少ない土地なのであまり絵に出来ない。


梅林、梅畑はどこも似たり寄ったりでこの土地でしかないという


景色が無いのでいつでもいいやという気分になる。


樹齢が長い樹のようにいつ形が変わるかわからない。


無くなってしまう事もあると思うと今、スケッチしておかなくては


という強迫観念にとらわれるが梅林には主役の樹というものがない


ので他の要素、山や木に頼るしかない。


それでもふと描きたくなる時がある。


平成12年3月26日と平成17年3月8日にスケッチをした。


越生らしさが出せたのかはわからない。

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