第15話 少しずつ変わっていく



熱を出して完全復活した翌日

彼女の宣言通り


「宮島君!また来てるよ、可愛いちゃんが♪」

「あぁ・・・」


ぐっ


「ん?どうした青葉?」

「行かせねぇ」

「は?」


俺の右手首をぐっとまぁ握りつぶそうとはしてないらしいが

それなりに強く握っていた。


「もう我慢の限界だ、あんな可愛い天使にお前は似合わねぇ」


ちょっと泣いてねぇかこいつ


「・・・・・ったく、月島に悪いから離してくれ」


俺はで使う方法で青葉から離れた。


「!?・・・・え?お前、今何やった?」

「ん?普通に離れただけだが?」

「????」


そりゃ殺し屋のテクニックを使われちゃそうなるわな・・・

まぁ今はそんなことより


「あ♪先輩」


あいかわらず教室に入ってくることなく、入り口で小さな体で

律儀に俺が来るのを待ってくれる、月島


「熱はどうだ?それと・・・色々」

「はい、どっちも・・・先輩のおかげで・・・ありがとうございました」


俺は殺し屋だ、相手の考えてることが人並み以上にわかるように訓練される。

その中でも、暗殺者専門の俺はその能力は、並外れ過ぎていていると教官が言っていた、そんな俺は月島を見ると


「♪」


まるで小さな子供が大好きで大切な物を見るような目だ。

そんな目で俺を見て来る。


「あっそれとこれ、おまけです」


そう言って月島は、可愛らしい小袋を俺に渡した。


「じゃあまた放課後来ます、おまけえっとお友達と食べてください」

「あぁ」

「じゃあまた放課後来ます」


トコトコ


それを言った月島は自分の教室に帰っていった。


「これは・・・クッキーか?」


感触でなんとなくわかる。

俺は席に戻った、そこに


「コロス・・・宮島・・・お前を」

「ったく、月島からみあげを持って来たぞ」

「みあげ」


俺は弁当の前にそれを青葉に見せた、やっぱりクッキーだ・・・手作りの


「おぉ!!月島ちゃんが俺に!?」

「そうだ」


こうでもしておかないとめんどくさい


「うおぉぉぉ!!!ま、マジで・・・わうぅぅぅぅ!!」


狼かよ


「ねぇねぇ」

「ん?」


弁当を食ってるとクラスの女子が話しかけて来た

敵意・・・いや好奇心かこれは?


「月島ちゃんと付き合ってるの?」キラキラ


キラキラした目で質問してきやがる。


「前にも聞いてきたな、それ」


「だって、あんな幸せそうに毎日よ、毎日こっちの教室まで来て手作りのお弁当を持って来るなんて普通はしないわよ」


「前にも言ったろ?、詳しくは話せないがお礼がしたいっていうから

それで、弁当をって」


「そのお礼って何よ」


「それは話せねぇ・・・・・おい変な噂を流すなよ

月島はただの善意でやってるだけなんだ、それをわかってやれよ、

同じ女だろ?」


キッ


少し鋭い目でその女子を見た。


「ッ!?・・・あ・・はい・・・///」


その女子は元の女子グループに戻っていく。

そこで


「宮島君ってあんな顔もするんだ」

「私・・・ちょっとドキッてしちゃった」

「宮島君って・・・目立たないけど・・・そうよね」


ん?なんか変な風向きになって来たような気がするのは気のせいか?

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