5催眠目「リューティガー真錠の名言を振り返る」
おはこんばんにちわ、眞石ユキヒロです。
途中まで5催眠目が遠藤作品入門になる予定だったんですが、気がついたら愛するリューティガー真錠くんの誕生日になっていたため、急遽予定を変更しました。
彼は作中で度々名言(と暴言)を発します。それについて雑な3周目の視点でたまに解説とか入れつつ、初めてそれを目にしたときの私のリューティガーへの気持ちの遷移とかを綴っていこうかと思います。
セリフは「真実の世界2nd 遼とルディ」から引用させていただいております。
http://senka.skr.jp/se/t02/index.htm
遠藤正二朗様から苦情があればこの記事は削除します。
・ファーストインプレッション
最初に見たのはキャラ紹介のメタヲさんのイラストですね。この時点では好きになるとは思ってなかった。
ちなみに外見でいいな……と思ったのは健太郎兄貴、高川、高橋様です。全員好きなキャラだ。
・2話挿絵
美しい陰影が印象的な転校生リューティガー真錠のイラスト。ここでちょっと「可愛いな……」と思い始める。
「僕のことはルディって呼んでください。今までそうでしたから」
周回を重ねるほど刺さるセリフがいきなり出てきたから綴っておくね。
今までそうでしたっていうのがポイント。両親、兄、鍛えてくれた人達……。みんな彼と縁遠くなってしまっているし、すでに亡くなっている人、作中で亡くなってしまう人もいるわけで……。
「きっと、何が起きたのかわからないまま……即死なのでしょうね」
「可哀想に……せっかく陸に出る権利を得たのに、食われるのならまだ意味があるというのに。これでは無駄死にだ」
リューティガーのことがとても気になりだした最初のセリフ。フツーのやつじゃないのはわかっていたけど方向性がよすぎた。
2周目以降だと彼が指揮官であるということも示唆しているんだろうねとも思える。
「ええ……医学は……興味分野ですから……」
リューティガーのこと好きにさせようとしてくるのやめろ!
医学が興味分野である理由は今のところはっきりしてないのよね。見落としがあったら教えてください。
ロナルド氏や花枝の件でなんとなくわからなくはないんですけど……。ルディは本質的に情に厚いし。
「必ず迎えに行きます!!」
獣人に襲われそうになった島守遼を安全な場所に跳ばして。まぁ遼からすれば1ミリも安全じゃない場所に送られてしまうんですが。
「好きだ」ってなった。最後に笑顔で泣いてるのが本当に印象に残ってる。
ここまでで初登場の2話の印象的なセリフとその感想、解説(?)は終わりなんだけど、このセリフが原点にして頂点だと思う。
「馴れ馴れしいんですよあなた!! 坊ちゃんだなんて呼ばれる縁はありません!!」
殺し合いのあとに初対面の陳さんに銃を向けてこんなこと言う男なんですよ。リューティガー真錠は。
「屑はてめぇだ!! なんでも思い通りになると思うなよ!!」
自分を屑呼ばわりした過去のアルフリートに対しての最高の寝言。これでルディのために遼ルディを読むことを決定した。
アルフリートは本心ではルディが自分についてくることを望んでいたこと、ルディも本心ではアルフリートに頼ってほしかったことまで考えるとより味わい深い。
ルディに思われているだけでなく部下に春樹がいるアルフリート、ストレートに羨ましい。
「考えておきます……けど……今日はやめときましょう……できれば……僕は彼に嫌われたくない……」
遼に嫌われたくない、できれば好かれたいルディ。オルガの要素もにながーさんと分担して引き継いでると思う。
「麻婆豆腐だって残さず食べて……結構いい感じだったって、陳さんは言ってたのに……あの態度はなんなんだよ……」
遼に拒絶されて。
リューティガーには普通に暮らしている日本の学生のことはわからない。若木に近い部分がちょっとだけある。
人間関係というモノが外部に存在する分、若木よりだいぶマシだが。
・5話の覗きシーン
ルディにも人並み程度に性欲というモノは存在すると言葉で教えてくれた大切なシーン。
なお覗きと言っているが本当に任務なので仕方ない。
あと、周回勢からするとさりげなくE夫人の名前が出てて12話……ってなる。E夫人好き。
「悪かった……健太郎さん……せめて……僕が食べる……うん……残さず全部……」
様々な事情により何も食べられなくなった健太郎さんへ。健ニキにはいつでもベストと思える選択するよなルディって。
「ギャンブルやデートのついでだなんてごめんだ!! そんな覚悟で連中と戦えるわけがない!! カラー・暗黒に木っ端の仕事を依頼できるほどの資金力なんだ! それに奴らには獣人王エレアザールだっている。遊び半分なんて迷惑なだけだ!!」
気分が乗ってきたので仲間入りしようとした遼に向かって。命がけだということをさっくり理解した上ですんなり順応したガンちゃんの方が特殊なのかもしれないが。
遊びで命失われたらたまらないよな。
「僕は……一度も……奴には……勝ったことがない……いつも……兄さんは……僕の上を……」
健ニキ「初勝利をして……楽になれればいいな」
何も言うまい。察して。好きだ。
「目指しているだけの……男が……口調まで真似して……言うことかよ……!!」
兄と対峙し、ライフェに命を握られつつ。
アルフリートからしてみれば割と痛いところ突いてるのわかり合ってる感じで切ないのだが。
「貴様ぁぁぁぁぁぁ!!」
文化祭に現れたアルフリートに対して。兄でも奴でもなく貴様。すげー怒ってる。
13話読み返しすぎててここが最初の跳躍兄弟喧嘩だったことが頭から抜けてた。校内で喧嘩してたこと自体は覚えてたのに。
「ご、ごめんなさい……取引相手に個人的な心配かけちゃうなんて。まだまだ未熟で……」
自分と兄の戦いを心配するハヌルちゃんに対して。普通の子だったら別にそれでよかったのにね……。
「信じられないよ……あんな……全然人の話を聞こうとしない奴なんて……最初の頃はそれなりにうまくやれてたんだ……けど……バルチに跳ばせて……助けて……こっちにかえってきて……アパートの前で会ったときから妙だったんだ……なんか、急に醒めてて……関わり合いたくないって……」
自分を拒絶する島守について。ぶっちゃけ私はこの時点でにながーさんのこと美人局だと思ってたのでルディかわいそのお気持ちの方が強かった。
私はにながーさんは島守を愛してないし、島守もにながーさんを愛してない派なのですが、詳しく書く気はない。
「そして……僕はその兄を殺しに来た……」
島守に真実を告白して。私は言いながら恐怖してるルディが好きでよ……。
兄を超えるとかじゃなく、ルディでいてくれ。
・12話の島守に説明したあと逃げられルディ
幼少期から殺人をしていたルディにもやっぱり普通の人間としての感性はあるんだけど、こういうのってアルフリートやヘイゼルが身の回りにいたからなのかなと思わなくもない。
本当に余談なんですけど、ルディの嫁は生きていたらヘイゼルさん派です。
「二十五日は僕の誕生日だから……ついでにそっちのお祝いもしてもらおうかな。新しく来る皆に」
リューティガー真錠くん、お誕生日おめでとうございます!
……タイトルの時点で察しはついてたんだけどね。皆で平穏に祝って終われればよかったのにね。副次的に春樹も平穏に終われるしね。
「え!?お月様が好きだって言ってなかったっけ!?」
ヘイゼルさんへのプレゼントについて。
三年前って……。ルディって異常にピュアなときあるよね……。かわいい。
・13話なので春樹に公式絵が欲しいのとずっと気になってる部分
春樹はルディと関係なくないよ。ルディの誕生日会と同日に登場したキャラなんだから。
本当に余談なんだけど、あの時の春樹マジでどこにいたんだろう。ずっと気にしながら読んでるんだけどそれらしき情報はない。サーモの十二人を疑われなかったのは三トラさんが原因だし。
そしてどのタイミングで危なくなったのか。色々考えたんだがどの説も決め手に欠けてなぁ。
「う、うん……食べてく……!!」
島守遼に雑煮でも食べていくかと聞かれて。かわいい。
「繰り返しやる……もっと複雑な病気……破壊するだけじゃなくて、その後を治癒させたり(後略)」
内臓を怖がる遼への特訓の説明(の一部)。割と相手の気持ちを考えることはできる方なんだよな。たまに致命的なミスするだけで。
「追いつきたいのなら……自分のペースで……間に合ったら……その時は僕を助けてくれ……待つことはできないけど」
ルディの力になりたい梢ちゃんに対して。ここまで迷ってこの結論に達するのでルディってむしろ感覚はかなり普通寄りなのでは?と思わなくもない。
・17話の火山回想
自分を火山送りとかそういうところあるから私はルディのことずっと好き状態になるんだよ……。ルディ母は割とまともそうだけど組織には染まってるって感じなんだろうか。
「ええ。三歳の頃から射撃はやってます。サッカーボールより先に、親に与えられましたから」
ガンちゃん「すごい、すごーい!!」
ガンちゃんにいつから射撃やってるのか聞かれて。
ガンちゃん、割と現実主義なのにコメントそれって……。
あとアイデスのコメント欄でガンちゃんって名前が出てびっくりした。他人だろうけど。
「ごめん……」
マサヨを同盟本部に飛ばしながら。マサヨを待つのは過酷な拷問である。
顧みれば顧みるほど普通で人間的なルディがそこにいるのは本当になんなんだろう。
ところでみなさん、そろそろルディというキャラクターを形作る三つの柱みたいなモノが見えてきたのではないかと思います。
・聡明で皆に優しく温和で無邪気な笑顔の少年
・高潔であり、殺し合う意味を理解している非日常の存在
・恐ろしく情に厚く、それが果てしのない執念につながっている凶暴なモンスター
ルディにとって上二つがペルソナか。
仙波春樹とかいう強敵がいるにもかかわらず私がこの作品で彼を一番好きだと確信したのは、一番最後の面を激しく露出するようになってからです。
いきなり話は飛びますが、25話からのルディの発言について語らせてください。
「こいつは僕の仲間を皆殺しにした……あぁ、わかってる……傭兵部隊としてファクトに雇われていた以上、どうせ民間人の虐殺でもしたんだろう!! 彼女たち(※まりかたちのこと)が逆襲するだけの動機はじゅうぶんだし、どちらかと言えば君(※遼のこと)などはそちらに寄った立場や考えのはずだ!!」
「だけどね!! 気がおさまらない!! 僕にとってこいつは汚点なんだ!! 僕だって怪我をせずにいたら日本での作戦に参加して、こいつに殺されていたんだ!! 十歳足らずの僕でもこいつは容赦しなかっただろうね!! そして今度は兄さんと対決しようとしている!! 僕は許せないこいつを!! 邪魔なんだ!! こいつがいる限り、僕はいる必要がない!!」
このページを読んでくださる方に説明するのもナンセンスな気がしますが、前作にマーダーチームカオスっていう集団がいたんですよ。ルディが言うとおり民間人を虐殺したそいつらをまりか様たちが壊滅させたわけです。
ところがカオスはルディの育ての親みたいなモノというか、殺しの先生だった。超簡単に言うとルディは彼らを人間的に好きだった。その上まりか様は(自分がまだ愛してる)兄すら殺しかねない。
だからまりか様を許せない。殺したい。でもまりか様は抵抗しなかった。
抵抗しない人間を撃てないとか急に甘っちょろいことを言うルディ。このあたりのルディのセリフをどう思うかでその人のルディ理解度が解るようになってる。リトマス試験ルディ。
そして、ルディとまりか様は握手を……。
したけど当然、まぁ、その……。ルディの超能力でまりかは別の場所に跳ばされました。
「マグマの底か……運がよければ岩場の段差か……まぁとにかく、あらゆる生物が死滅する世界……そこに跳ばしてやった……」
「あーはっはっはっはっはっはっ!! マジで馬鹿な奴だ!! (中略)あまりにも愚かでお人よしとは思えねぇか!?」
「(前略)やつは宇宙に跳ばされたって、生身で大気圏突入してくるだろうさ!!」
早くこのシーンの挿絵が見たいって心底思ったよ。
そして次の26話。まりかが死んでないのは解っても少し溜飲は下がったし子供っぽいことをしたとは思っていると遼に言うルディ。
ここら辺、感覚狂ってるんだよなぁ。気持ちは滅茶苦茶わかるが。
そしていろいろあってルディはまりか様と共闘することになる。まりかに負けじと獣人を殺しまくるルディ。
獣人は殺せたけれど、たくさんの命が失われ、大局的に見れば敗北であるその戦いに涙を流すルディ。
ルディの優しさを認めるまりか。
からの~。まりか様によるルディへのビンタである。かなめお嬢様加入前のセルフパロディというか。
マグマに落としたお返しらしいけど絶対釣り合ってないよ。その程度がお返しなんて。まりか様も大概優しい。
その後、自分がカオスを殺したことの正当性を主張するまりか様。
まりか様らしくものの見事に正論なんですが。
「うるせぇんだよ……!! 言い訳をするんじゃねぇ……!! 命の取り合いで負けて……それで死んだんだ……!! それだけのことだ!! 正しいとか間違いじゃ、ねぇっつーんだよ……!!」
ルディは正当性があれば納得するわけじゃない。大切な人を殺されて、今度は別の大切な人を勝手に殺されるかもしれない。
でも、まりか様にはまりか様の事情がある。ルディに同意するわけにはいかない。
二人とも内面は高潔で聡明な方なのに方向性が違うからこうもかみ合わない。
話を変えます。
とにかく、私は自分の無念のためにまりかに勝とうとするルディのことが好きなんだ。
作中でたくさんの人に止められて、それでもやめられなかったから更に大切な人を奪われる結果になったけど。なんでルディの通る道、いっつも酷なの?
ルディは最終的に和解っていうか妥協するけど、私がルディだったらいつまりか様を八つ裂きにしようとするかわかんねえよ……。まりか様は好きだけど、もしも自分の復讐対象だったら悔しすぎて絶対に負けを認めらんねえよ……。
まぁそんな話はいいんだ。
もう26日になっちゃったけどお誕生日おめでとう。ルディ幸せになってくれ頼む。
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