第2話 出会いから
高校二年生の春。塚田翼は、この世の終わりかと思うぐらいに眠たい。周りの席を見てみると、どいつもこいつも似たような顔面をしているなあと塚田は思った。先生の話す授業内容は、まるで異世界言語かなと塚田は思う。その中で、となりの五味さんだけが世界一地味だなと塚田は思った。
塚田翼は、進みたい道があるわけでもないので、授業中にこそこそとSNSで何かを漁っている。例えば、塚田はエチチな画像とか、美人の自撮り上げ画像とかを漁っている。
健全である。
そんな高校二年生の春、君のSNS上のアカを見つける。
それは、世界一地味な五味香緒里さんの世界一美人な自撮り上げ画像を見つけたから。
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