そして、そうするうち試験は終わったのだ。

 さてさて。


 叔父さんが日曜から小説にとりかかり、数日過ぎた。


 月曜からは普通に出勤して、俺も試験のため登校して、まあ、日常生活はそのままだ。

〈白の地〉からは、特にあれから知らせはない。


「よかったなあ」


 俺も栞さんも追試はまぬがれ、安心して夏休みを迎えられそうだ。


「ワン〈おはようございます〉」


 そうそう。

 日曜までうちにいる予定だったグレンさんなんだけど。


「おはよう、タロキチよ」












 実はまだ二階にいるのです。

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