ひねくれ者よ、この指とまれ。

さやえんどう

第1話




私はひねくれ者。


みんなは何者?













生きてる人間はみんなひねくれ者だと思っていたけど、どうやらそう思っているのは私だけのようだ。






「自分に素直に!」

「正直に!」

「私はいつも本音しか言わないよ!」


とか言ってるやつなんかくそくらえ。


自分の思うままに人生進めばまあ、楽しいだろう。

だけど、そういかないのが”人生”。


”本音”と”建て前”を一緒にしちゃいけない。







どうせ人は自分の理想を押し付けて、違う答えが出れば「裏切られた」と切り捨てる。






友達が私のことを”優しい”と言った。


それから”優しくあろう”とした。

だけどそれには限界が来る。

優しい人でいようとすればするほど、”本音”を隠し”建て前”が多くなる。。

そしたら、いつの日かプツンと何かがきれてしまった。


ひねくれ者のスイッチが入ってしまった。










どうせ私を理解してくれる人なんかいない。

どうせみんな自分がかわいい。

どうせ死ね時はひとりぼっちだ。

どうせ、どうせ、どうせ…。






友達や誰かといるとき、笑っているときの私も嘘ではない。


だけどどこかで、心の奥底には誰も信じていない真っ黒な自分がいるのを知っている。





そう、誰も信じていないの。


友達のことも、家族のことも、自分のことも…。

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