一途
とい
告白したら?
「あなたが好きです」
「それで、えっとよかったら、ぼ、僕と付き合ってください」
僕ははじめての告白をした。
生まれて初めて好きになった人に想いを告げたのだ。
すごくぎこちなかったけど、断られると分かっているけど。
女の子「ごめんなさい、あなたとは、付き合えません」
男の子「謝らないでよ、分かってたんだ」
沈黙 僕は悲しくなかった。
「じゃあね」「ばいばい」
僕は、泣かなかった。
次の日の朝
僕は目も覚まして鏡を見て泣いた後があった。
「泣くならちゃんと泣きたかったな」
兄「何、おまえ泣いてんの」
弟「泣いてない」 嘘だけど。
兄「あっそ、なんかあったら言えよ、そういえば、お前告白したらしいじゃん」
「なんで知ってんの!」
「お前、最近手紙書いてただろ。隠すつもりならゴミ捨ては自分でするんだな。母さんが言ってたぞ」
「あーも」 ラブレター
そういう事、なんて書けばいいか悩んで何度も書き直したんだった。
「でも、なんで昨日告白したって知ってるの?」
「知らねえよ、カンで言っただけ」
やっぱ勝てないなぁ兄ちゃんには。
一方女の子は。
朝起きて昨日の事なんて考えもしない。
昨日は昨日。今日は今日。
通学中同級生とすれ違って。
「今の人イケメンだったね」
恋人いるのかな。
そういえば昨日告白されたんだっけ。
私はカッコいい人が好き。おしゃれで笑顔が可愛い人が好き。性格は気遣いができて男らしさがある人がいいな。
あの人は、男らしくなかったから。断っちゃった。
学校で男の子が言い合いをしてる。
「どうしたの」
あれは昨日告白してきた子。とイケメン君。
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