第四十一話 戦闘後のスリカ視点④
「『
「発音が違う。『
「『
「そうだ」
…………なんだ今のやりとりは!
内心ツッコミを入れた。
大佐の話は続く。
「簡単に説明するが、外宇宙から侵略してきた神、ガーディアンズでは『
「ふむふむ」
クロノ中佐はちゃんと話を聞いている。
うんうん、それでいいんだよ。
「そこで余達ガーディアンズの出番だ。『外宙神』は強いが、全宇宙から選ばれた最強の兵士である余達がそいつらを討伐することで、星々に住む人々や動植物を守り、宇宙の平和を守れるのだ」
「成程」
「ここまでの説明で理解できたか?」
大佐が聞き返すと、クロノ中佐は無表情で答えた。
「ああ、ようするに『外宙神』って敵を倒せばいいのだろう」
「そうだ。理解が早いじゃないか」
大佐が満足気に頷いた。
クロノ中佐は一瞬だけ呆れた顔をする。
おいよせ、大佐に怒られるぞ!
とここで、イヤリス大尉が大佐へと話しかけた。
「あ、あの、本当に私とクロノ中佐だけでAランクの外宙神ポセイドンを倒しに行かなきゃダメ……ですか。せめてスリカ少佐も一緒に――」
「自分はこれから休暇に入るから無理だ」
腕を組みながら、自分はあっさりと断る。
イヤリス大尉には悪いが、任務より休暇が大事なのだ!
大切な事なのでもう一度言うが、
例外として、大佐の命令なら断れないけど、ここんところ自分すごく頑張ったし、さすがにそんな命令しない……よね。
ドキドキしていると、大佐がイヤリス大尉の肩にポンっと手を置き、諦めよと言わんばかりの表情になる。
「――と、言う事だから、クロノと二人でポセイドン討伐任務を受けろ。これは命令だ」
「そ、そんにゃあ〜……」
噛みながら、泣きそうな表情で落ち込むイヤリス大尉。
すまないと思いつつも、自分は内心バンザイをしていた。
命令されなかった、やったぁ! 休暇だ!
その一方イヤリス大尉は、泣きそうな顔で大佐に文句を言う。
「わわ、私、Bランク、『尉官』クラスの任務までしか受けた事ないのに、シーナ大佐はひ、ひひ酷いでしゅっ!」
こんな事、大佐と親しいイヤリス大尉しか言えない。
自分の場合、文句を言うと、100%怒られるか酷い意地悪されるかのどちらかだから無理だ。金を積まれたとしても絶対無理なのだ。
そんなイヤリス大尉に、大佐は励ますように話しかけた。やっぱり甘々だ。
「お前はそろそろAランク、『佐官』クラスの任務を受けてもいいだろうと余が判断したんだ。だから自信を持て、クロノも一緒だぞ」
「く、クロノ中佐は中佐だけど、今日入隊したばかりですよね。実力も分かりませんし、二人だけなんてやっぱり無理でしゅ、無理でしゅよ〜」
無理無理と泣き言を言うイヤリス大尉。
いい加減にしてほしい。いくら大佐と親しくて甘やかしてくれるとはいえ、自分ならもう怒って――。
「……イヤリス。いい加減にしろ!」
そう思っていると、大佐は殺気を出しながら、イヤリス大尉を怒鳴りつけた。
「「ひっ!」」
怒っている大佐の迫力に、自分とイヤリス大尉の顔は恐怖の色に染まる。
ガタガタブルブル、怖いよぉ〜……。
するといきなり、大佐は怒ったまま自分を睨みつけてきた。
ひぃぃぃぃぃぃぃ〜――。
あまりの恐怖に、少しだけおしっこちびってしまった。ほんの少し、一、二滴程度だ。
睨みながら、大佐は鬼の
「スリカ。転移魔法でイヤリスとクロノを任務先の星へと送ってくれ。今すぐにな」
「は、はいぃっ!」
震えながら敬礼して、転移魔法の準備を始めた。
自分の転移魔法は一度行った場所ならどこでも転移ができる。今回の任務先の星には一度だけ巡回で行ったことがあった。
なので自分はまず、任務用紙に書かれている目的の星の地形を思い出して、こことその場所を繋ぐイメージをしながら魔法陣を展開させた。
いつでも転移できるよう、クロノ中佐とイヤリス大尉の足元に魔法陣を展開した。ここまで僅か3秒だ。ドヤァ!
「イヤリス。クロノ。現時刻をもってポセイドン討伐任務を遂行せよ。弱音は認めん。良いな」
「ぴぃぃっ――!」
魔法陣を確認した大佐は怒ったまま、クロノ中佐とイヤリス大尉に命令する。めちゃくちゃ怖いのに、クロノ中佐だけは平然としていた。
「ああ、私達に任せろ」
そして、怖がるイヤリス大尉の代わりに、クロノ中佐が笑みを浮かべて答える。
自分なら恐怖のあまり、震えながら敬礼しているだろう。少しだけ、ほんの少しだけクロノ中佐を尊敬してしまった。
「よろしい。では行け!」
大佐がそう言ったタイミングで転移魔法を発動させる。
魔法陣が輝き、クロノ中佐とイヤリス大尉を目的の星まで一瞬で転移させた。ドヤァ!
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