43話目
キッチンからの物音に目を覚ます。眠い目を擦りながら顔を覗かせれば彼が「おはよう」と笑った。
「朝ご飯もうできるよ」
「朝からちゃんと用意して……絶対いい奥さんになれるよ」
「何言ってんの。奥さんになるは君でしょ」
そう笑う彼は本当に私には勿体ない程の人だなと思いながら彼の隣に立った。
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