33話目

初デート。彼は私の好きそうな所をリサーチしてリードしてくれる楽しいデート。普通なら楽しいはずのそのデートだけど私は不満だった。

「どうかした?」

私の表情に気づいた彼が不安そうにする。そんな彼を私は拗ねたように見上げて言った。

「付き合ってるんだし手くらい繋いでもいいと思うんだけどな」

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