24話目

片想いの彼と頻繁に目が合った時、もしかしたらと考えた私は馬鹿だ。

私の隣には優しくて綺麗な自慢の友人。周囲の人が見ているのはいつも彼女で、彼女を見る人と目が合うことは珍しくない。

きっと彼も彼女が好きなのだろう。

「なぁ、今度暇な日ある?」

けれど、彼がそう声をかけたのは私だった。

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