20話目

「僕の事好き?」

「もちろん大好きよ」

「パパよりも?」

「もちろん」

息子の問いかけに笑顔で答えれば背後から伸びてきた腕に抱き締められる。

「ママはパパのだぞ」

「ママは僕の方が好きだって!」

「ぐ…」

笑顔の息子と言葉につまる彼。

そんな彼らに囲まれる日常がとても幸福なものに思えた。

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