18話目

「もーらい」

料理する私の背後から伸びてきた手がつまみ食いしようとしてその手を叩き落とす。

「もうすぐ出来るから待ってて」

「ちぇ。んじゃ、こっち」

「え、ちょ──」

腰に回された腕に引き寄せられて視線が交わり、唇を奪われる。

「ごちそーさん」

つまみ食いされたのは私だった。

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