12話目

「あっつい!ㅤねぇ、ゲームで勝負して負けた方がアイス買いに行くってのどう?」

アイスが食べたくて提案したけれど、結果は私の大敗だった。

仕方なく出かける用意をすれば何故か彼も玄関へ向かう。

見送りだろうかなんて考えていると「さっさと行くぞ」と靴を履く彼の優しさに惚れ直すのだった。

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