5話目
「もう少し広い所に引っ越そうと思ってるんだよね」
長年住んだワンルームに愛着はあるけど手狭に感じていたことも事実。
それを彼に伝えるとほんの少し迷う素振りの後に引き出しから取り出した紙切れを私に見せる。
「ここは?」
それは1人暮らしには広すぎて2人暮らしには十分な間取りの資料だった。
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