140字物語

梛宮

1話目

外に出ようなんて考えもしない程のどしゃ降り。

突如鳴った雷の音に大袈裟な程に肩を震わせれば「お前、ホント雷苦手だよな」なんて笑う彼は私を勇気づけるように手を握る。

「別に苦手じゃないし」と意地っ張りな私は、けれど強がりを言えるくらいには彼の手の温もりに安心感を覚えているのだ。

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