第6章 死神狩りの錬金術師
第6話 命削って歌うなら
「この限られた命を力にかえよう」
「死に魅入られた魂に届くよう、祈りながら」
雨の音 鳴りやまない
風の音 とどまらない
負けてしまわないよう
息すって 吐き出す
声に思いを込めて
思考停止領域
呆然自失とした魂に
息を吹き込む
どうか声を聞いて
私の歌を
心臓から血を流しながら
痛みを生みながらも
音 吐き出す
「今にも倒れそう」
「全てが終わった後なら、それでもかまわない」
「ストーリー」
彼女には錬金術の才能はない。
ただ友人との絆があるから、嗜んでいるだけだった。
そんな彼女だが、一つだけ得意なものがある。
それは歌を使った錬金術だった。
心を失った人たちを治療するためのもの。
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