第20話
僕は一人で魔物を狩り尽くすつもりで町を走り回っていた。
「神風残響流 千本桜」
そこでゴブリン共の巣を発見し乗り込んでいた。
ゴブリンの巣は大きく、大きな広間にて大量のゴブリンに囲まれていた。
僕を囲む千を超える大量のゴブリンを剣を振るい一気に減らしていく。
血のむせ返るような鉄の匂いが僕を懐かしの感覚を呼び覚ます。
もっと。もっと。もっと。
もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと
もっと!
しばらく剣を振っていると、僕の周りに大量にいたゴブリン共の姿が見えなくなっていた。
続々と援軍なども来たせいでおそらく倒したゴブリンの数は2000近くにまで登っただろう。
多い。
あまりにも多い。
ここまで多いゴブリンの巣は初めてだぞ。
ゴブリンエンペラーでもいやがるのか?
地下に張り巡らさてた巨大なゴブリンの巣穴を散策する。
大きな広間みたいなところでほとんどのゴブリンを倒してしまったのか、その道中にゴブリンの姿は見られなかった。
しばらく散策していると、また大きな広間に辿り着く。
ムワッと広がる鼻につく不快な匂い。
イカ臭ぇ。
「はぁー」
僕はため息を一つ吐く。
この魔物の多さからあるとは思っていたが……こんなにも多いとは。
この広間にいたのは大量の女性とゴブリンの幼子。
女性の中には子どもと思われる少女の姿も見える。
惨たらしい。
ここにいる女性たちは拉致監禁されて陵辱され、ゴブリンたちの繁殖のための苗床にされてしまったのだろう。
どの女性も生気を失ったような目をしている。
僕はゴブリンの幼子を全て焼却処分する。
その後、魔法で匂いを消し白い液体でどろどろになった女性の体をきれいにしてあげる。
管理は丁寧だったようで死者はいないようだった。
全員の意識を奪いこの場を清潔にし布団を取り出し、寝かしてあげる。
記憶をどうするかは後で考えるとしよう。
まずはここの掃討からだ。
さっさとゴブリン共のリーダーを潰さないと。
確実にゴブリンエンペラーがいるだろう。
申し訳ないが女性たちをここに放置し、散策を続ける。
だがしかし、僕はどんなに探してもゴブリンエンペラーやゴブリンの上位種を発見することができなかった。
「やっべ!」
僕は最悪の想像をし、慌てて避難所の学校まで転移した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます