第18話 上級精霊襲来

レベル上げをしようと心に決めたゼーレたちは魔物を狩りに行こうとしたその時後ろから声が聞こえてきた。


『おい、お前たち何物だ』


振り返ると半透明な人型の得体のしれないやつがいた。


!?誰だあいつは....魔物か?


『魔物風情と間違えるな人間が。我は上位精霊だ』


心を読んだのか!?というか精霊だったんだ....で、何か用があるのか?


『うむ。何か禍々しい魔力を感じ取ってな。確認のために来たのだ。そしたらお主等がおってな』


禍々しい魔力?ここでか?


『ああ。そのうえかなりの実力を兼ね備えておってな。まあ一応聞くがな、そこの二体はお主の仲間か?』


ミラとランスロットのことか?一応称号上で考えたら従僕になるが、仲間だと思ってるぞ。ちなみに種族はリッチとデュラハンだ。


『なんと!リッチとデュラハンだったのか!そりゃまた強力な魔物じゃのう。どうやってテイムしたのじゃ?』


テイムってなんだ?この二人は闇属性魔法で呼び出しただけだぞ。


『は?闇属性魔法ってことは貴様魔族か?』


ん?魔族ってなんだ?多分普通の人間だと思うんだけど。


『だが闇属性魔法を覚えられるのは人族だけだったはずじゃが....』


あー....参考になるかわかんないけど俺この世界に転生してきたんだよね。そん時にヴァールと話してからこの世界に来たんだけどスキルを選んだのがヴァールだから正直種族がわかんないんだよね。


『なんと....転生者だったのかならば仕方がないのぉ....それは置いておいても、その二体強すぎないか?』


それは俺も思う。だってどっちにもSSSがあるしな。ほとんど負けないもん。


『なるほどのぉ。まあお主なら悪いことはせんだろうし大丈夫じゃろ』


なんでそんなことがわかるんだ?


『精霊と契約できるのは。よい心の持ち主だけじゃからな』


へー。そうなんだ。そういえば聞きたいことがあるんだけどいい?


『なんじゃ?』


精霊と契約して魔力をあげてたら闇下級精霊になったんだけど、他の属性の魔力を与えても大丈夫?


『何も問題はないぞ。ただ別の魔力を与え続けると変化してしまうことがあるがな』


なるほどな。ありがと。


『何かに変化させるのか?』


空間魔法の魔力を与えてみようと思って。


『その組み合わせは聞いたことがないのぉ。まあやってみるといい』


早速やってみるか。クロ、魔力食べる?


コクコク


よし。魔力をやろう。


レーゼは残っている魔力量を確認し魔力を与え始めた。するとクロは空間魔法の魔力を吸い始めた。


ちょっとだけだぞ....吸われすぎたら魔力が尽きるぞ....


MPが100をきったあたりで強制的にやめさせた。


あぶねぇ........またMPがつきかけた....


するとクロがまた光始めた。


またか!これは変化するのか!?


『お、おい!お主はどれほどの魔力を与えたんじゃ!?』


えーっと200まで吸われて自然回復して800までは回復してたから大体700ほどだな。


『な!そんなに与えておったんか!こ、これは何の精霊になるんじゃ!?』


少しするとクロの光が収まった。

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