第5話「僕の王妃にしてあげる…」
どうしたんだい…?
急に物分かりが良くなったね
何かたくらんでるのかな?
まあ、構わないけどね…僕は
君をこの島から連れ出せるのは
僕だけだからね
この島は僕のおじい様の物だったんだ
僕に残してくれたのさ
僕たち以外は誰もいない…
無人島だね
だから… ここでは僕が王様なんだ
君はたった一人の国民だね
だから王の命令は絶対だ
君を生かすも殺すも僕しだい…
逆に僕を殺せば君はこの島から出られない
この島には食料はあるけど船はない
僕からの通信で船が来るんだ
通信が無ければ誰も来ないのさ
さあ、君はどうする…?
僕の言う事さえ聞いていれば
君はこの島で生きていける
断ればどうなるか…
分からないほど君は馬鹿じゃないだろ?
君は
頭が少し弱い…
ま、男にはそこがいいんだが…ね
さあ、理解したらこっちへおいで
注射をしてあげる…
心配ないさ、ただの栄養剤…
注射だから少しチクッとするけどね
でも君はすぐに気持ちが良くなる
僕の言うとおりに
この島で楽しく暮らせるよ
そうだ、君を
僕と結婚するんだ
そうすれば、ここは…
僕達二人だけの王国だよ
君は大出世だね
国民から
そうだ、いい事を思いついた
ここへ召使いを置こう
何でも言う事を聞く
僕達二人の
何でも命令していい
子供がいいな… 女の子…
二人で可愛がろう
ペットにしてもいいな
さあ、こっちへおいでよ
早く…
来いったらっ!
無理やりやったっていいんだぞっ!
優しく言ってりゃあ
つけ上がりやがって!
あ… ごめんよ…
今のはウソウソ…
痛くしないよ… ホントに…
僕が優しいの知ってるだろ…?
君に何でも買ってやった…
君の命令を僕は何でも聞いたじゃないか
今度は君が聞く番だよ
だって僕は王様なんだから…
さあ… おいで
そうそう… いい子だ…
腕を出してごらん
大丈夫… 僕が医者なのは君も知ってるだろ?
これは僕の本職なんだから…
心配ない…
そう… そうだ…
ほら… 痛くなかっただろ?
ちょっとチクッとしただけだろう…
これで大丈夫だ
何も心配ない…
少し眠くなるけど…
起きたら君は
ほら、眠くなってきただろ…?
おやすみ…
僕の
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