詩集38 一体どれが言葉なんだ

仲仁へび(旧:離久)

第1話 ことばかくし



「かくれんぼ、しましょ?」


「そう、しましょ」


「わたしと、しましょ?」


 かくし かくせば さがし

 かくさねば かくれない さがさない


 かくしたものほど しんじつにみえる

 どうどうとしているものほど どうでもいいものにみえる


 なぜだろう?


 ことは ことは ことは


 ことは ことは ことは


 ことは ことは ことは


 ことは ことば ことは


 ことは ことは ことは


「さんこうにならなかったかしら?」


「みつけてくれた?」


 かくすとそれが


 たからもののように おもえるから?


 かちのあるもののように おもえるから?



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る