第3話 許された夢の時間



 草いっぱいに 体を横たえて

 お昼寝 気持ちいいね

 どんな夢見れるかな

 期待で膨らませた胸に

 青々とした緑の匂いがやってくる


 ふんわり雲とおそろい

 ふわり あくび とんでって

 空に吸い込まれてった


 雲の数 かぞえながら

 まどろむ のんびりタイム


 体の力を抜いて ゆっくり目をとじれば

 もう おやすみタイム


 夢の中では 何があるのかな

 どんな事ができるのかな


 


「ストーリー」


 人質は何もするなだって。


 見張りをつけて、いつでも監視。


 ちょっと窮屈。


 でもいいんだ。


 私には夢がある。


 どんな人に出会えるかな。


 夢の中なら、知らない人でも知らない場所でも、何でもありだから。


 ここで眠る事しか許されていないけれど、眠れる事が私の幸せ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る