第22話 朝

先程、間延びした影が通り過ぎ

朝が降り注いだ


草木は枯れ果て冬の景色を映し出す

銀色の細雪が我々を覆い尽くし

空は遠く日が登る

群青から一層紅く紅く染まりゆく


毎日の始まりを我々は見つめている


一雫、一滴が蔓に延びて沈んだ


ぴしょん。


毎日の始まりが朝焼けの羊雲に染まりゆく

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