第七十一話
「ふふ。俺は
佐八は
「ふふ。それでいい。なら、こっちから行くぜ!」
佐八は、
「くっ」
斧を右にさばいた市之進は、考えた。あの斧は重い、今の攻撃で分かった。ならば、その弱点を
すると佐八は、叫んだ。
そして重いはずの斧を
市之進は、
「な、そんな
佐八はやはり、余裕の表情で語った。
そして重変! と叫んだ佐八は、再び『変』を市之進に振り下ろした。市之進はやはり、『音』で上段で受けるのがやっとだった。
するとまた佐八は、叫んだ。
重変!
そして小枝のように『変』を振るい、市之進に連続して斬りつけた。
「ぐはっ!」
市之進は、両腕両脚を
そして、突きも放った。
音波、
ぎゅいいん! と親指ほどの太さの
佐八は、笑った。
「ふふ。効かないなあ、そんな攻撃……」
市之進は、考えた。衝撃波を生じさせる音波の後に一度、突きを放っても
「佐八と言ったか。君は、『
「ああ。知っているが、それがどうした?」
「攻撃も同じだ。たとえ小さな攻撃でも続ければ大きな攻撃になると、僕は思う」
佐八は訳が分からない、という表情になった。
「ふん。だから、それがどうした?!」
「君には小さな攻撃を、続けて喰らってもらう……」
「な、何だと?!」
市之進は、放った。
音波!
そして『音』を中段の構えから素早く三回、突きを放った。
三つに連なった親指ほどの太さの衝撃波が、連続して『変』に命中した。そして『変』の刃を、破壊した。
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