●「ピアス」「神社」

――朧気な記憶があった。


覚えているのは幼い自分の手を引く真紅のピアスを着けた子どもだけ。

ある日、神社で待つと書かれた手紙が届く。それ以外何も書かれていない手紙。


ただひとつわかるのは、これが待ち望んでいた手紙だということ。

神社へ向かうと、真紅のピアスを着けた彼の青年が居たのだった。

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