片想い(幸せな檻)

 視界にあの人が入るだけで

 心臓がドクンとはねて

 苦しいのに

 しびれるような甘さが広がる

 ただ一方的で

 共感も何もない

 自己完結した世界

 私は見ている あの人は見ていない

 私は想ってる あの人は想ってない

 それは遠くの宝物を胸躍らせて見ているような

 触れられないからこそ綺麗で

 傷つくよりも幸せな妄想に満ちた

 独りよがりな檻の中

 いつかあの人が出してくれることを夢見て

 その夢を紡ぐだけで幸せな住人(私)

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