第8回 それは退屈だからにゃん
退屈だとついついユーチューブの浮気動画とか見ちゃうにゃん。
昼下がりのグチャグチャ愛憎劇のメロドラに夢中になる主婦の気持ちがわかったにゃん。
他人の不幸は蜜の味っていうにゃん。
浮気した男や女が哀れな末路をたどると溜飲が下がるにゃんね。
でも、ただただどん底に落ちていく話も面白いってついつい見ちゃったりするにゃん。
全部、他人事だから楽しめるにゃん。
ドラマに至っては作り話だからもっと純粋に楽しめるにゃん。
たとえば、親の都合で引き離された恋人を忘れて結婚した男のもとに元恋人が現れるとするにゃん。
元恋人がひどいDVを受けているという話をするにゃん。
でも、男は今の嫁と幸福に暮らしているにゃん。
もし、こんなことが実際に起こったら、ボクは友人として元恋人は既に他人だから関わるなってアドバイスするにゃんよ。
ドラマ的には助ける流れになっちゃうだろうけど、実際にそれをやるのはリスクが高いし、そもそも助ける必要が全くないにゃん。
その気になれば法テラスのように公的扶助で法律相談できるところはいっぱいあるし、そういうところで解決に至らないようなケースは素人が首を突っ込んでも何も解決しないにゃん。
それに大切なのは今の家族に迷惑を掛けないことにゃんよ。
そこで後先考えず助けようとするのは再燃狙いの下心ありと言わざるを得ないにゃん。
「……ってわけなの」
(チラッ)
「ふーん、そうなんだ」
(ハナほじほじ)
みたいな対応がベストにゃん。
女の子は優しい男が好きにゃん。
でも、誰にでも優しい男はただのスケベか天然にゃん。
奥さんにとって恋人にとっての特別な優しさ。
それを見失った時、不幸は起こる気がするにゃん。
でもまあ、だからこそ、道を踏み外した話っていうのがついついみたくなっちゃうのかもしれないにゃんね。
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