第78話 さて、自己紹介をしましょう!
「お父様、狩りはまだ早いわよ」
「む。そうか?おっ、どうした坊主?トイレか?」
おずおずと手を上げるエドワードに声をかけるヨルド。
「えっと、トイレじゃありまちぇん。ヨシュアにしちゅもんでしゅ」
「おお、そうか!良いぞ!」
「よちゅ…ヨシュアにしちゅもんでしゅ。おおきくなったらなにになりまちゅか?」
「はい!へいしになってぼうけんちまちゅ!」
それを聞いて爆笑するアンリと苦笑いのルル。
「ほう、兵士か。」感心するヨルド
「あい!くんれんもちてましゅ!」
そう言って力瘤を見せるがぷにぷにだ。
「ヨシュアは兵士になりたいのか!良いぞ!じーじが訓練してやるぞ!」
嬉しそうにヨシュアを抱っこするヨルド。
「止めて!お父様に訓練されたらヨシュアが筋肉ムキムキになっちゃうじゃない!」想像して嘆くエチカ
「きんにく~」嬉しそうに小躍りするヨシュア
「いいにゃー…」
「おっ?坊主も訓練するか?」
「いいにょ!?」嬉しそうなリク
その横でもじもじしながら手を上げるエドワード。
「坊主もか?」
「あい、ぼきゅもきんにく!」
「僕も筋肉って何よ」
弟の発言に笑いが止まらないアンリ。
「よし、おちび達まとめて訓練するか!」
「「「わーーい!」」」
嬉しそうにヨルドの周りで小躍りしているおちび達。
「なにこれ、何かの儀式みたい。おちび達、椅子に座りな」
ルルの一声でおちび達は席に着く。
「次は誰だ?」
「はーーい!」
元気よく返事して立ち上がり前に出るリク。
「ぼきゅはリクでしゅ!しゃんしゃいでしゅ!はやきゅおきましゅ!」
「ほう、何時に起きるんじゃ?」
「まっくりゃでしゅ!ケイシーにじじいっていわれましゅよ!」
「それ誉められてないからね?」
リクはヨルドに嬉しそうに話すが、内容は中々に酷い。
「あっ!ぼきゅもとおしゃんとかあしゃんのこどもでしゅ!あとにーにもいまちゅ!」
「おお、そうか。」
「うぅ~ふりゃふりゃしゅる~」
リクの頭を優しく撫でるヨルドだが、思いの外強くて小さいリクはふらふらしてしまう。
「お父様!人様の子よ!」怒るエチカ
「すまん、大丈夫か?」
リクは途中で楽しくなったのか、いつまでもふらふらしている。それを見ていたヨシュアやエドワードも立ち上がりふらふらし始めた。
「ぶっ!何なのこの光景!」
「アンリ、さっきから笑いすぎだよ」
「だって……見てよ!ふらふらしてるわよ!」
それを見ていたエチカもヨルドも肩を震わせている。
「おちび達!気持ち悪くなるから止めなさい!団長命令よ!」
「「「あい!だんちょーー!」」」
おちび達は敬礼する。
「席に着け!」
「「「あい!せーにょ!いちにー!いちにー!」」」
三人は整列すると声に合わせて行進しながら席に着いた。
「よし!」
ルルはおちび達を見届けると自分も席に着く。
「ルルよ、お前も兵士に…「なりません!」
感心するヨルドの言葉を一刀両断したルルであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます