第42話
ꊛ໋✩.*˚
12月24日(金)クリスマス・イヴ
٭❀*
今日は早く起きちゃったぁー。
はるくんはまだ寝てるよね。
けど、早く起きちゃったのはしょうがないと思う!だって、やっとはるくんとデートらしいデートだよ?
若干の不調なんて気にならないくらい楽しみ!
今日は朝から出かけてイルミネーション見て帰ってくるんだ!
飛び上がるように起きてから鏡へと向かう。
顔色はいつもより悪いけれど、明るめのメイクでカバー。
髪はふわっと巻いておろして前髪には真っ白なピン。
一緒に選んだ白のハイネックセーターにチェックのスカート。モフモフのピンクのバックに猫のキーホルダーを入れたらとっておきのデートコーデが完成だ。
はるくん喜んでくれるかなぁ?
𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣
は、早く起きちゃった……
まだ朝の5時だよ。。
美妃奈もまだ寝ている頃だろう。
そう思って海翔と買った服をもって洗面所へと向かう。
と……
何故かドアが閉まっている。
昨日はあいてたと思うんだけどなぁ。
そう思いながらドアを開けようとすると
「えへへ、喜んで貰えるかな?」
と弾んだ美妃奈の声が聞こえた。
「え、」
驚いて声を上げたのがまずかった。
「えーーー!!はるくんそこにいるの!」
すごい勢いでドアを開けた美妃奈。
その姿を見た瞬間……
「か、かわいい……」
思わず口から感嘆の声が漏れてしまった。
「ほぇっ!?」
めちゃくちゃ顔を赤らめる美妃奈。
いつもよりメイクにも髪にも手を加えてて意識してくれてるのがすっごく嬉しい。
全体的にふわふわなのがまた、美妃奈の雰囲気と似合っている。
「もう起きてたの?みぃ」
「はるくんこそ!こんなに早く起きてるなんて思わなかったよ」
「ごめんって、けどみぃも楽しみに思っててくれたのは嬉しいな」
「もぅー、あ、はるくん着替えるならどうぞ?見てのとおり私着替え終わったから。」
「うん、じゃ借りるね」
そう言って洗面所に入った僕は海翔と選んだ服を広げてみる。
頑張って選んだつもりなのだけれど。
あんなに可愛い美妃奈を見せられちゃったら自信なくなるな。
٭❀*
まさかはるくんも起きてるなんて。
驚きだよー。
鏡の前でポージングしてたの見られちゃったかな?
だとしたら恥ずかしー……
しばらく身悶えていると。
「みぃ入るよ?」
はるくんの若干照れたような声。
「うん!」
ここはリビングだし、はるくんの家なのだから確認する必要などないのだけど。
きっと動揺しているのだろう。
しばらくしてはるくんが入ってくる。
「かっこいい……すごい!」
私も思わず感嘆の声が漏れてしまった。
これでお互い様。
薄い白のセーターに黒のダウン。若干おおきめなリュックを背負って、下には黒いスキニーを履いていた。いつものはるくんより大人っぽくて驚いてしまう。
いつもより髪をしっかりセットしていてそこもまたかっこいい。
まだ朝の6時なのに2人してアウターを着たり、バックを持ったりで出かける気満々な様子。
もう行く?の声につられるように「うんっ!」と満面の笑みで微笑んだ。
“早起きは三文の徳”どころじゃないよ!
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