「無論。その少年の潜在能力はこの世界を創造した下級の天使にも匹敵する。神が直接お選びになられた特別な存在なのだ」

「それでも分が悪い？」

「それでもだ。ベリアル、死の王、アウグストゥスの三者はこの世界の理を超越した次元にいる。ウリエル様がいなければ敗北は必定だった」

　やれやれだなあ。これでも戦力不足なの？　これ程強大な力も持ってもねえ。

「聖地と城塞都市、大学都市を隣接させる。良いな？　ルクス」

（あほう！　そんなことしたら大混乱じゃわい！　少しは慎まんかい！）

　怒鳴り声が聴こえる。お祖母さん、怒り過ぎは良くないですよ。

　いや、お姉さんと言って欲しいのか。

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