第9話 秋の夕日

「秋の夕日」


秋の夕日の橋を渡った

河原が黙り込んでいた

無限のススキが

夕日を金色に変えていた


秋の夕日の川を越えた

水面が光っていた

無限の流れが

夕日を鏡に映していた


秋の夕日が輝くとき

誰もがその美しさに息をのむ

それから悲しいことを思い出し

たそがれる空にため息をつく


秋の夕日は深刻だ

闇深いほど美しい

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