あなたのいない未来を生きているけれど

誰より大切にしていたから


言葉がないことに慣れて

傷つけられていることさえ

          分からなくなっていた


無口なあなたは結局

       すべてを避けていただけだなんて


あなたのゲームには

もう付き合えないな


幸せじゃないと言い放って

終わりにしたほうがいいって言ったよね?


優しくしてほしいときだけ戻ってきては

引き止めるようなこと何度もして

でも

 わたしのこと

      必要じゃないって言う


そんなあなたのこと

嫌いになるより先に

 怖くなってしまったから


すべて何もかも消して


歩み出した先に

      今、わたしはいるよ


誰も信じられない自分がまだいるけれど


わたしはわたしを大切にしてくれる人と


あなたのいない未来を生きているけれど


それでもまだ痛いんだよ


あなたは きっと


あなたがわたしにつけた傷が

        まだ

 まだ

   癒えていないことすら


     知らずにいるんだろうね


傷つけて悲しむの

楽しんでたわけじゃないよね?


無視された

  放っておかれた記憶なんて


消えてしまえばいいのにな。


あなたのいない未来を生きているけれど


わたしはずっと痛いままだよ。


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