【小さな詩集】君の手をとって今日を泳ぐ
青山 立
Week 1
君の手をとって今日を泳ぐ
ひまわりが風に 揺れている
夏の終わりの 夕暮れ時
もしも過去に 戻れるのなら
今の私は あの日の君に
すべてを知って なんて言えるだろう
ありふれた慰めの言葉が
効かないことを
何より傷つくことを
誰よりも知っているのに
これからのことを
誰よりも知っているのに
時とともに 癒える傷があるのなら
いつまでもずっと 待っているよ
冷たい雨が 降り止まないのなら
もう傘もささず 受け入れよう
一人で行かせたりしないように
君の手をとって今日を泳ぐ
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