心と体がバラバラだ

@kojy325

第1話 始まった妄想

私は10年ほど精神病を患っている。これはしつこいもので

日々のやる気を阻害して、時には我を忘れさせるほどの大小さまざまな被害を引き起こす。

双極性障害でございます。

やる気のなさが8割9割だが目に見えないためやる気がない人間だとのみ思われる。

しかたのないことかもしれない。

自分も病気にかかっていなかったらそう思うかもしれない。

そんなこんなで日々を過ごしてきましたが、

なんとまぁ妄想まで引き起こしてしまいました。

なになにしないといけない症候群でございます。

一日中私の周りをもう一人の勉強しなさいいいことだけをしなさい自分メイドバイ妄想があばれまわるのです。

先ほど申した精神病の一つが親による過度な教育によるものでもありますから、

いい子ちゃんになるのは得意でございます。

そうやって今まで過ごしてきましたから、

妄想と区別がつかんのです。

もしかしたらいままでのいい子ちゃんも妄想で、

正常だと思っていたのが正常でなかったのかもしれません。

そうそう考えていったら、普通ってなんだっけ、

妄想ってなんだっけ、病気ってどうなってるんだっけ、

異常なのはどこまでだっけ

と考えるのでございます。

一日中もあれば

短くもございます。

妄想とは脳の暴走だということです。

日常が自分なのか自分じゃないのかわからないから、

どうしても定義づけがしたいのです。

こう思っている自分は、通常だ、病気じゃない

こう思っている自分は、以上だ、病気だ

いろんなものを調べ周ります。

理性とはなんぞやだったり

脳の仕組みはなんぞやだったり

心とは脳だったり

心と脳は違うだったり

本を読んだりyoutubeを見あさったり

日常に定着するようにノートに自分でまとめて

治ったようにふるまうのです。

次の日見返しては逆に病気に悪いのではないのかと

きっとどれも正しくて正しくないのでしょう。

本というのは書く人が学んできた、歩んできた歴史であり、

主観が混じるからです。

脳というのは100%解明されていないから、

投与される薬もピンポイントに悩みや症状に聞くものではありません。

マイナス思考、ネガティブ思考にポンと薬を出して治るものではありません。

どれだけ解明されているのでしょうか?

解明されされたで今までの治療と何も変わりがないのかもしれません。

本によってもたらされる恩恵は、その時一時的の自己満足かもしれないし、

一生を変える、自分の仕組みを変化させるものかもしれません。

自己満足に終わると思っても、救いをもとめてしまいます。

「不安」という言葉が入っている本を読んだり、

youtubeで検索した動画を見あさったりするのです。

見たものたちで、記載内容が真反対のものもあるかもしれません。

妄想の病気にかかっていなくても思考がマイナスなのですから、

はなからうがった見方しかできないのかもしれません。

一日なにかやっても、なにもやらなくても病状てきにはなにもかわらないのかもしれません。

数分数時間のあがきが、一粒の薬にかなわないのでしょう。

でもあがかずにはいられないのです。

今まで生きてきて今ほど自分について考えているときはないのかもしれません。

調子がいいときはこれは自分への試練かもしれないと考えます。

調子がわるいときは一日が早く過ぎ去ることを望みます。

妄想と自分の意志がどちらがどうだかなにもわからないので

やることなにやらわからないまま日々が過ぎていきます。

時間が早くすぎていくことに感謝を送ったり

時間が長くつづくことにたまらなくストレスを感じたり。

もとめているのです。

自分の存在価値を、

妄想が始まる前にはやらなかった

アプリ開発やら、小説執筆やらをやっています。

過ぎていく時間になにか自分を残していたくて。

ハイになっているのです。

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