第7話 停止線上の世界



 閉ざされた世界 偽りの記憶 空っぽの時計

 足踏みして進まないまま 時だけが空き去っていく


 何も変わらないまま 全てが同じまま 引きずりながら歩いた幸福

 手放す時は 嘆きの声が 夜闇に消えて たった今に


 とりもどした 小さな希望


 数えきれた記憶 読みつくした物語 記しつくした地図

 その先にも 何かが せき止められた 流れ砕いて


 あふれ出す たくさんの希望


 光 咲き乱れ

 永遠を輝かせ

 儚く 散って


 銀の雨 降り注ぎ

 刻む 時の音

 焼き付けて 知る


 庭に吹く 風だけ

 時の行先 伝えて


 

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