詩集36 言葉に触れるその瞬間

仲仁へび(旧:離久)

第1話 アバターバトル



――その世界では、自分の魂の形をアバターにしてバトルする事が流行っていた。


「負けられない。負けたくない。この一戦には絶対に!」


 閃光引き裂いて


 雷撃の中かけまわる


 嵐 ずぶぬれになっても


 火 かきわける


 大地の上 立


 木々の合間に隠れながら


 闇に潜み


 光を照らしだす


 戦い続ける戦士達よ


 拳にぎり 震え立て


 その心に その瞳に 正義を宿して


――ファイター達がひとたび舞台に上がったら、後は拳を交わすだけ。


「たとえ相手が友達でも、親友でも、手加減はしないよ!」


「だってそれがアバターバトルの礼儀だからね!」


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