第4話 おかしいわねー


 ここは異世界、医療に関する些細なことでもお気軽にご相談していただける「身近なかかりつけ医」ソレアールクリニック。


 先輩ナースアマミが健康診断に訪れた中年女性患者の対応をしている。


「それでは続いて体重を測らせていただきます。こちらへ乗ってください」

「靴は脱ぐの?」

「あ、はい。お手数ですが靴は脱いでいただけたら……(当たり前だと思うけど)」

「あ! ボディースーツ脱いでおこうかしら? ちょっとでも軽くしないとね」

「脱いでもらっていいですよ、どうぞ(そんなに変わるかなあ? 風袋ふうたい引くけど)」


 懸命に汗で張り付いたボディースーツを脱ぐ中年女性患者。


「はい! これでいいわ! お願いね」

「はい、それではこちらへ乗ってください。風袋で一律五百グラム引かせてもらいます。……82.5キロです」

「え? 今朝は77キロだったのよー。おかしいわねえ。もう一度測ってみて」

「はい。……82.5キロですね」

「いやー、朝ごはん食べたからかしら? おかしいわねー」


#測定した体重に納得がいかない様子の患者さんがいる

#そしてやはり家での体重を自己申告してくれる

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