詩集12 この歴史は、言葉と共に紡がれていく

仲仁へび(旧:離久)

第1話 発した言葉は戻らない



「言葉の形はなくせない」


「言葉の音はなくせない」


「一度できあがったものは消えない」


 発した言葉は戻らない


 口から出たら 戻せない


 頭の中から飛び出す時はいつも一方通行


「帰ってきて、なんて言っても聞いてくれない」


 音にして 形を与えたら


 無から有にして しまったら


 もう取り返しはつかないよ


 追いかける事なんて できなくて


 捕まえる事なんて もっとできなくて


 透明になったそれの行く先 確かめる事もできない事もある


 誰かのハートを傷付けてしまっても分からない




「ストーリー」

 重要な事は、よく考えて喋るべきだと思うけど。

 喋れる事が当たり前だから、失言が多くなっちゃうのかな。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る