ごっこ・いただきます・全員集合
「えっ。まじかよ。そんなに強いんだったらもっと早く解放できたんじゃないのかよ」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫。なんとかしなきゃならないのはみんないっしょだしね。できれば早めに助けに来てほしいけどね」
こくりと氷姫は頷く。
「おっ。全員集合なのかよ。懲りないね」
侍がいち早くこちらに気づいて声をかけてくる。
「やっぱりここから出すわけにはいかないんでね。邪魔させてもらうよ」
そう言って誰よりも先に前に出るのは永遠さんだ。
「正義ごっこは辞めておいたほうが良いと思うよ。自分のためにも世界のためにも」
諭しているように聞こえる侍の声はどこか優しさを感じる。
「我は楽しめればそれでいいいがな」
ドラゴンは警備ロボットを噛み砕きながらおそらくだけれど嬉しそうにしている。
「やられた仲間の敵は取らせてもらうぜ」
組長も気合が入っている。
「さっさとやっちゃえばいいんだろう」
弾丸は話す気もなく銃をこちらに向けると発泡した。
それが開戦の合図だった。
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