第24話 影響
中高生くらいの頃は、ふわっと詩集が流行ったりするんですね。国語の授業とかで、詩を書いてみましょう、みたいな授業があったんですかね。ちょっと覚えてないですけど。北原白秋とかやったんじゃないですかね。
同級生では中原中也とか山田かまちとかが流行ったりして。女子たちは銀色夏生とか。なーんか、僕も流行りに流されて読んでみるわけですけど、なんかよくわからない。詩集は読むものではなくて、感じるもんですかね。感受性の強い時期に、みんなハマったりするみたいなんですけど、僕にはハマらなかった。
詩集って、ちょっと見てると照れ臭くなってくるわけです。僕からしてみれば、CDの歌詞カードで充分なわけです。
でも、そんな感じだった僕に、ピーンとハマったのが三代目魚武濱田成夫氏。『駅の名前を全部言えるようなガキにだけは死んでもなりたくない』『君が前の彼氏としたキスの回数なんて俺が3日でぬいてやるぜ』と、詩集のタイトルがシビれます。ちょっと悪っぽくて、なんかいいんです。変に飾った言葉を使っていないのが、ストレートでカッコいいんです。見ていて照れ臭くならない。
不良の先輩に相談して、「そんなみみっちいこと考えたんじゃねえ」と説教された後、ちょっと一言励まされているような感じがする。「兄貴ーっ!」って感じになります。
特にハマったのが、『駅の名前を全部言えるようなガキにだけは死んでもなりたくない (角川文庫)』に収録されている一文「何に影響をうけたかって? 少年ジャンプだよ 少年ジャンプ。」っていうのが、かなり衝撃を受けました。これって詩なの?という衝撃。
これ、めちゃめちゃ的を得てるんです。
だって、僕らの世代の奴らはほとんどの人間が少年ジャンプに影響受けてる。少なくとも、僕はかなり影響受けてる。キン肉マンや、北斗の拳。ワンピースなんかも影響受けまくってますね。今執筆中の『鎮めよ!』では「聖闘士星矢」が出てくるし、『アットホーム アサシン2』の方は「るろうに剣心」にちょっと触れてる。
僕の小説はキャラ重視なので、少年ジャンプに出てくるのは魅力的なキャラクターたちに影響は受けまくってると思います。
たまに小説書く際、キャラ創造のために、絵から描いてみることもあります。
やっぱり影響受けちゃうなぁ。
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