第14話 消えてしまった文章

 保存し忘れて消してしまったり、保存したつもりで長時間放置しておいて消えてしまったり。開きっぱなしのプラウザを整理する時に、カクヨムがたくさん開いてあったので保存して消すと、追加で書いた方ではなく前のプラウザで(スマホ用語がよくわからず、という言葉があっているか不明ですが、文面でなんとなくご理解していただいて)追加で書いていたものが全部消えたり。

 よくやってしまうのです。


 むかしパソコンでもやってしまったことがありますが、構成を入れ替えるために、文面を纏めてコピーして、貼り付けようとしたら『貼り付け』のところが点かなくて、消滅したりと、パソコンよりもスマホの方が手軽に書ける反面、悲しいほど誤操作をしてしまうものです。


 でも、そういう時は取り乱さない。


 消えてしまった文章は、縁がなかったということ。本当に書きたいことであれば、思い出して書くことができますが、思い出せない文章であれば、それは必要ない文章だということ。


 それでも思い返して書くわけですが、覚えていた文章を入れても何か不自然で、ああ、この表現が足りないとか、同じこと繰り返して書きすぎてるなとか、反省しつつ熟考して、消えてしまった文章よりも良いものが思い浮かぶ、と思っています。一生懸命書いた文章なので自らの意思で消すことが嫌で、無理矢理書き続けてたな、と反省するわけです。

 偶然にも消えてしまったことで、かなり推敲できるのだと考える。


 だから消えてしまったことは、「良くなる」こととして、消えてしまったら「ラッキー」だと感じるわけです。


 そう思わないと、消してしまったり自分を罵倒したくなる。



 さっき、やってしまったばかりだから。

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