ヤバすぎる貧乳令嬢の巨乳化計画〜婚約破棄されてヤバすぎるのでヤバすぎる方法でヤバすぎる巨乳になってみせます〜

月夜美かぐや

第1話 ヤバすぎる!

 ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい……。


 ——何がヤバいって?!


 私の貧乳具合が……ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!!



 公爵令嬢として、ヤバすぎるくらい可憐で可愛いらしい美貌と、ヤバすぎるくらい細身で美しい身体を手にしているというのに……。


 私……リーゼロッテ・マジ・ヤバスギールは世界一と言ってもいいほどのヤバい貧乳なのだ。


 もはや、ヤバすぎるので『無乳』と言ってもいい。


 自室に籠り、天蓋てんがい付きのベッドの隣に置かれた、姿見鏡で毎日毎日胸元をチェックするも、一向に大きくなる気配はない。


「ヤバすぎるでしょ……私。もう17歳になるのに未だに胸が少しも大きくならないなんて……」


「いえ、そんなことはありませんよ。お嬢様はこれからきっと大きくなられます」


 鏡で必死に確認している私の後ろで、ヤバすぎる巨乳メイドのシエスタ・バインバインがそう慰めてきた。


 ヤバすぎる巨乳……これでは想像がしにくいかもしれないが、シエスタはヤバすぎるKカップのバインバインなお胸の持ち主である。


 それは少し身体を動かすだけで、ヤバすぎる巨乳がヤバすぎるほどの振動を起こし、メイド服のボタンが1日30回は弾け飛ぶほど……。


 そんな【ヤバすぎるぜ! ベストオッパイ・オブ・ザ・ワールドカップ】で優勝経験のあるシエスタに慰められても、ちっとも心が癒される事はない。


「ハァ……貴方に言われても、ちっとも心は癒されないわよ」


 どれだけ可愛くても、どれだけスタイルが良くても、このヤバすぎる貧乳だけは私の思い通りになってくれないことが、ヤバすぎるくらいに腹立たしかった。


「もう分かりましたから、リーゼロッテ様! 早く支度を済ませないとですよ。今夜は王子様との10年越しの婚約式なのですから!」


 そう。こんなヤバすぎる貧乳な私だが、今夜この国……オパパーイ王国の王子である——スキダゼ・デカ・オパパーイ王子との婚約式があるのだ。


「早く着替えさせて頂戴!」


 私は力を抜きながら身体をシエスタに委ね、着せ替え人形かのように華麗で優美な雰囲気の真紅のドレス姿へ早替わりした。


 鏡で自分の姿を見ても、その美しすぎる姿はヤバすぎるの一言に尽きる。


 ……ただ何かが足りていなかった。


「シエスタ! このパッドを早く詰め込みなさい!」


 "このパッド" とは、領民から納められた税金をこっそりと使って、自称パッド仙人と呼ばれた究極のの職人に作らせた『ヤバすぎるパッド』なのである。


『ヤバすぎるパッド』の気になる価値は、片方だけで平民が10年はヤバすぎる贅沢ができるレベル。


 つまり両方合わせると、20年は遊び放題という訳だ。——わぉ! ヤバすぎる!


「ほ、ほんとうにこのパッドを使われるのですか?」


「当たり前でしょ! 早くして取り付けて頂戴っ!」


 シエスタは少し呆れた様子だったが、大人しく私の胸元を弄り『ヤバすぎるパッド』を取り付けた。


 鏡に映った自分の姿を確認すると、そこには理想のヤバすぎるVカップなお胸を手に入れた公爵令嬢、リーゼロッテの姿があった。


「きゃはっ! 私ヤバすぎ! こんなにヤバいと王子様も一瞬でメロメロね」


 完璧すぎる自分の姿を前に、口元がだらしなく緩みヤバすぎるほどにヨダレが溢れてくる。


「リーゼロッテ様……ヨダレをお拭きになって、そろそろ王城へと向かわなければ、遅刻ですよ!!」


 シエスタはそう話し、急いで残りの準備に取り掛かる。


 ただ、馬車の準備をするために部屋を出ようと3歩ほど移動した途端、バインバインと揺れ動いたフージヤマのごとく巨大な2つの振動により、メイド服のボタンが一気に弾け、ヤバすぎるたわわなKカップのお胸が露わになったのだった。


 ——この光景を目にするのは、今日1日だけで33回目だった。1日の最高記録更新である……ヤバすぎる!!






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