詩集06 わっしょい言葉祭り
仲仁へび(旧:離久)
第1話 あからさまな悪意に安心している
「あんたって、心から信じられる人間、いなさそうね」
あからさまな悪意は
ひそやかな悪意よりも
救いがある
え?
そんな事ない
いいや 俺にとってはそうなのさ
背中から刺される状況を想像してみろよ
けっこうおったまげるんだぜ
あれ 怖いもんだよ
それにくらべりゃ
いつ敵意と殺意を向けられるのか分かりゃ
怖くなんてない
いいかい?
恐れていちゃだめだ
いくら強大な敵でも
事前に襲ってくるってわかりゃ
それなりに対処がとれるもんさ
生き残るためには
誰か敵か分かっている方が
都合がいいのさ
「だから俺は最初から誰の味方にもならない。誰の事も敵だと思っているんだ」
「ストーリー」
あーあ。
デスゲームに参加する奴の中に、馬鹿がいるな。
「信じあえば、乗り越えられる」
だなんて。
アホなんかね。
あんなふうに隙を堂々と作るなんて、本当に馬鹿だよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます