詩集05 こだまする言葉の数々

仲仁へび(旧:離久)

第1話 何だかよく分からないものが怖い



「知れない」「聞けない」「見れない」


――そう、だから怖いのね?


 始まりが不安で 隣の人を見つめた

 そしたらその隣の人も そのその隣の人を見つめた


 皆が皆を窺いあっている

 けれどどこにも正解がないから


 不安が一個膨れたら

 たくさんの不安が連鎖していった


 誰もが不安になったら 大きな町が飲み込まれていった

 そしたら国ごとぱ落ちて 世界中ものみこまれていった


「始まりはちょっとの不安だったのに」

「何がおかしくてこんなに広がっただろう」



「ストーリー」

 理由をつけて正体を確かめて。

 そうしないと、人は不安を乗り越えられない。

 私はそう思っている。

 だから理解できない物があった時、過剰に怖がってしまうのよ。

 それは良い事でも悪い事でもある。


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