1990年代

未来的テクノロジー世界の敵役たち

グレッグ・イーガン『宇宙消失』の敵は【物理法則】の改変

グレッグ・イーガン『宇宙消失』(1992年)。

僕は2020年になってから読んだのだけれど、

主敵は【物理法則の改変】という世界観、

僕自身が似たようなSFを書き始めてていたので、

おおっと思った。

ウィリアム・ギブスンのチートな死霊術的なファンタジーの影響は認められるだろうけど、本作ではあくまで、ハードSFである。


途中までの【物理法則】の理解を改めるべきかという記述は見事。


本作、ラストが少しショボく感じたことに、少しホッとした。

なにしろ、ラストまで完璧だと自作書きたくなくなるもんね。

ネタバレさせたくないので、ストーリーは書かない。


【物理法則】という敵は、描くSF作家にとっても強敵である。



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