黒幻白夢 ~異形とヤンデレと~

AL Keltom

説明回

登場人物紹介と用語集


タイトルは『黒幻白夢こくげんびゃくむ』と読みます。


物語を読む前に公開できる内容で、ネタバレなどはありません。


このページを読まなければ物語が理解できない、という事は無いので読み飛ばしても構いません。

読んでいただくと世界観の理解につながると思います。


近況ノートにこの小説のイラストも載せているので、ぜひ一目見ていただけると幸いです。



 ~主要な登場人物~



 ・ゼント

 本作の主人公、年齢は十八歳前後で風貌は黒髪黒目

 所謂冒険者としてある程度の知名度と、実力のあるパーティーを組んでいて今まで生活して来た。

 しかし、約半年前にあったとある不幸で心にぽっかりと穴が開いてしまっている。

 それ以来冒険者としての仕事もせず、浮浪者のような生活をしているところから物語が始まる。


 ・ライラ

 突然主人公の前に表れた謎多き少女

 病的なまでの白い肌とそれに相反する黒くてかなりの長髪、そして光の無い赤色の目を持っている。

 その鋭く無機質な瞳でいつも主人公の姿を目にしては笑みを浮かべている。

 その少女の『ライラ』という名前は、主人公の過去に関係があるみたいだが……


 ・サラ

 主人公の冒険者としての先輩に当たる短髪で赤毛の女性冒険者

 大人の女性と言った雰囲気で、主人公よりも年上。

 彼が冒険者になる時の実習教育担当になっており、それ以来教育担当となった主人公を責任持って見守り、気にかけている。

 ステータスは冒険者としての実力と胸に集中しており知力はそうでもないが、年上故の包容力を有している。


 ・ユーラ

 主人公の冒険者としての後輩にあたる女性冒険者

 亜麻色の長い髪と瞳の持ち主。主人公より年下で、彼がこの少女の実習教育担当となっている。

 世話好きで、ここ最近は落ち込んでいる主人公のところに毎日のように手作りの食事を持って行っている。

 腕力などがあるわけではないが、その分知略で補う。しっかり者に見えるが、意外とドジを踏む。


 ・セイラ

 上記三名が所属する冒険者協会での依頼の受注や整理を行う受付嬢

 白に極限まで近い銀髪と瞳を持ち、受付嬢ではあるが協会内での発言は幹部クラスの権力を有している。

 締まり屋で金勘定はしっかりしており、美貌も持ち合わせているが少々我儘なのが玉に瑕。

 それでも周囲からの人気度は高い。




 ~その他の登場人物~


 ・カイロス

 冒険者協会ルブア支部の支部長

 体つきも恵まれており、豪胆で人柄の良い中年の男性、仕事も責任感を持ってこなし周囲に気配りもできる。


 ・グリモス、バラス、アモス、

 サラとパーティーを組んでいる大男三人衆、それぞれ嗅覚、聴力、視力に優れていたりする。

 全員サラに下心があって彼女とチームを組んでいる。

 サラもそれら認知しており、うまいこと小間使いとして使われている。

 サラにとって彼らは、何に釣られているかが分かりやすいので、ある意味信用できる忠実なるしもべたち。


 ・フォモス、ハイス、

 ユーラとパーティーを組んでいるそこそこの美少年二人組

 この三人は顔見知りではなかったが、他にパーティーを組んでくれる人が居なくて、仕方が無くチームとなった。

 この男子二人は年頃という事でユーラに好意を持っている、かと思いきや彼女から隠れて他の女性を口説いていたりもする。

 ユーラのことになると互いに張り合っているが、それ以外ではかなり息の合う仲良し。


(カイロス以下は出番少なめ)




 ~用語集~ 五十音順(必要に応じて追加の可能性アリ)



 ・亜人

 人間ではない人ならざるも知性ある者達を指す。

 基本的にどの亜人も人間よりも高い身体能力を持ち合わせている。

 獣人であったり、人間には使えない魔法を行使できる種など様々な種族がおり、そのほとんどが亜人の森に住む。

 人間の町にも僅かに亜人が暮らしているが、人間からは差別や偏見などに遭うなど風当たりが強い。

 しかし、行動に制限が成されているわけでもなく、冒険者協会に属して報酬をもらうことなどはできる。

 ただ、亜人が被害者のいざこざが起こっても、彼らに味方してくるものが、ほとんどいないのが現状


 ・亜人の森

 亜人が多数住む大陸最南部の森、面積だけで言ってもとかなりの大きさがある。

 多種多様な種族が群れていて縄張りを持って暮らしているが、決して排他的というわけでもない。一応は人間の町との交易もある。

 またこの森には未知の遺跡も数多く存在し、そこは死と隣合わせだが冒険者にとっては宝の山のような場所


 ・実習教育

 冒険者協会の所属した者が、初めに受けるもの、規則で必ず受けることが決まっている。

 便宜上、指導する側を指導者、教えられる側を追随者と呼称する。

 実際に協会に長期間所属している者が、新参者に協会の規則や実地で狩りの手解き、遺跡探索のコツなどの教育を行う。

 昔は無かった制度だが、新規冒険者が素行不良だったり死亡率が多いので導入された。

 事実、死亡率はかなり減少した、冒険者同士の交流も図れるのでこの制度はかなり好評。

 極めて稀だが、あまりに冒険者として向いてないと見なされた者はこの場で、“不合格”にされる場合もある。

 それは、単に厳しいという事ではなく、当人の命を無駄死にさせないための処置である。


 ・パーティー

 冒険者活動を行う上で信頼関係を構築した者同士で組むチーム

 冒険者協会に属し、冒険活動を行うものは安全面の規則で最低二名のパーティーを込まなければならない。


 ・冒険者

 この世界における使い走りのような存在の職種、ランクも一応は存在する。

 素材の採集や駆除のために植物や動物を狩ったり、町の住人の依頼でどぶ攫いや建物の修理など雑用をこなしたりなど。

 町を行きかう人や商人などの護衛や、稀ではあるが傭兵として活躍することもある。

 また、死の危険は十分にあるが各地に点在する古代遺跡や未知の遺跡の調査で一攫千金のチャンスもあるので、社会的な地位は低いが大陸きっての人気の職業

 しかし、このルブアの町では周囲に遺跡はほとんど無く、冒険者の数も他の町と比べると少ない。

 

 ・冒険者協会

 依頼の報酬の一部を仲介手数料として冒険者から貰い、それを財源に経営している。

 協会の存在目的は冒険者の管理と町の住人の依頼の解消、遺跡探索による各地の探索と開拓。

 大陸の文化と政経の中心地である帝都に本部があり、大陸の各町に支部が存在する。このルブアの町の冒険者協会も支部の一つ。

 経営する人物やその地域の特色に合わせて、協会の規則や気風が変化する。

 協会に属さなくても住人の依頼を受けて報酬をもらうことはできる。

 しかし、大抵は依頼者とのトラブルが続発し、協会もトラブル解決には一切関与してくれないため、入らないメリットはかなり薄い。


 ・魔獣

 この世界各地に蔓延る猛獣や危険植物の総称

 人類や亜人に害を成すことが多く、獰猛で狡猾な生き物たち。

 魔獣とはいうものの、魔法の力が備わっていたり、謎に狂暴だったりするわけではない。

 おそろくルブアの町、また周辺地域でのみ使われる呼び名


 ・魔術具

 人間は本来魔法を使えないが、この道具を使えば魔法に近しい現象を起こすことができる。

 その姿形は剣であったり、無機質な素材の杖だったり、ただの鉄塊だったりと様々である。

 まだ解明されていない部分も多い。古代の遺物とみられ、現代の人間の技術では製造どころか模倣品を作ることすら不可能である。

 人知を超えた強力な力を有し、魔術具自体の絶対数も少ないため、この世界では大変貴重で誰もが欲しがる物。

 また、使用するには使用者の適性が必要で、適性が無い者が扱おうとすると、力がそもそも発動しなかったり、暴走したりする。


 ・ルブアの町

 本作の舞台となる大陸南西部の小さな町、人口は五千程、

 町は自治体などが統治しているわけではなく、治安維持のために住民から構成される自警団なる存在もある。

 主要な産業は町の周囲に多く自生する植物を用いた織物業、出来上がった製品は周囲の町と金銭や物々交換に使われる。

 町にある建物の多くは木材を支柱にして、壁は石、土、木材のいずれか、または組み合わせたもので出来ている。

 町全体を見ると決して裕福ではないが、この町の景気はそこまで悪くなく孤児や浮浪者などは少ない。




その他ここに載っていない、世界観独自の単語が出てきます。

しかし、その場合は文章内で説明しており、物語に深くは関わってこないので、紹介は省かしていただきます。


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