第20話- 「作死作極」
鶏小屋に入り込みハサミを握って一羽に近づいた。
外では僕を探す声が響く、彼らの足音が消えるまで、息を潜めた。
静まりかえった夕暮れに、奇妙な高揚感を持て余しながら、台所の土間を抜ける。
これから鶏を捌く、その子の命は僕らにとっては極上の食卓になるんだ。
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