第14話 殺めたとて

よく男女間のトラブルから事件になるけど

相手を殺めたとて

自分の気持ちは晴れるのだろうか。

最愛の人が

この世からいなくなるほうが

私は辛いから

決して彼を殺めることはない

愛も

憎しみも

彼がいてこそ成り立つ

彼は私の事は忘れてるだろうけど

私は命ある限り彼を愛し

憎み続ける

彼が息をしているその瞬間を

私は愛し

恨むことをやめない

しかし最近恨むことは

愛する以上にエネルギーがいることに気づいた

恨むことは疲れる

もう恨みたくないから人は簡単に対象人物を殺めるのだろうか。

私はそんな容易く終わらせようとはしない

自分の人生をかけても

彼を愛し憎み続ける

憎しみの根底に

愛してるがまだ根付いているのかもしれない

なら、恨むことをやめ

愛することだけすればいいのに

どうにもいつも上手く自分をコントロールできない

愛と憎しみが紙一重に

私の心をざわつかせていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る